優真先輩は真っ直ぐ進んでいる。
たしかこっちの道は……ショッピングモール!?
ショッピングモールには今、優花や美咲、歌恋がいるはずだ。ストーキングを見られてしまったら…。
「……でも……。」
優真先輩の彼女を確認する方が大切だ。
私はグッと唇を噛み締めると息を殺しながら再び優真先輩の後を追った。


ショッピングモールに着くと、優真先輩は辺りをキョロキョロと見回す。
「やっぱり誰かと待ち合わせなんだ。」
優真先輩はふと動きを止め、笑顔で手をふりはじめた。私も手を振っている方角に顔を向けた瞬間、表情が凍りついたのを感じた。