「でもこの時代に私がいるのがすでに
不思議な出来事なんだよね…」

あの日川に落ちた事は覚えてる
沖田さんとの出会いも鮮明に覚えてる

でも自分がどんな風に育ったとか
生まれた場所とかがなぜか思い出せない
記憶が飛んでる、なんで?

私がずっとモヤモヤ考えていると

ガタガタッー!

「…っ!」

部屋の襖がガタガタと大きな音を立てた
どっ、どうしよう…怖い
沖田さんがいない時に限って…

ガタガタッー!

「だっ、誰か助けて…!!」

とりあえず誰かに助けを求めよう
そう思って私は思い切り叫んだ