「やっぱり、大したことないわねぇ。どうして鷹人もこんなのと婚約なんて……」

それ、私に言います?
文句はどうか提督さんにお願いします。

「あなたもそう思うでしょ?身分的には釣り合うかもしれないけど、容姿がねぇ?」

はぁ!?
悪かったね!私が不細工で何かあなたに迷惑かけた!?
まぁ、綺麗ではないけどね、それは認める………。

「あの、一体何が仰りたいのでしょうか?婚約云々のことなら、提督さんに直にどうぞ!こちらに言われても困るんでっ!!」

「それがダメだからこっちに来たんでしょう??」

「は?」

意味がわからない。

「鷹人は何度言ってもあなたとの婚約を解消しないの。まだ大将に義理立てしてるのよ、バカよね?だから、あなたから鷹人に言って欲しいのよ。婚約破棄して下さいって」

言ってなんとかなることかなぁ?
だって向こうから婚約関係継続申請があったんだよ?
私は何を言っていいかわからず、そのまま口をつぐんでいた。
なんか、余計なことを言わない方がいい気がする。
ハリウッド女優、なんかヤバい匂いがする!!
黙っている私を見て、大原さんはイライラを隠すことなくいい放った。

「言って下さるわよね!!鷹人の愛してるのは私なんだもの!彼に相応しいのは私だけなのよ!」

うわぁ……この人、痛い人かもしれない!!
何という激しい思い込み!!
例え本当に提督さんが大原さんのことを好きだとしても、全力で阻止したい。
そんな気がしてきました!!