おっと、そうでした。
提督さんの言葉に疑問点は多々ありますが、今はまずお茶とカップケーキでしょう?
いそいそとお茶の準備をし、カップケーキをお皿に出し、提督さんの前に座る。
そして暫く待ってから、二人分のお茶をカップに注いだ。
ふふふ、やっと空腹が満たせるわ!

「いただきまーす」

カプッともうスプーンなんて使わずにかぶりついてやる!!
その方が美味しいに決まってるって、前から思ってたのよ!
はみ出てくるクリームが唇の端に付き、それを指で取り除きながら私はあっという間に平らげた。
うん!旨いっ!食べ放題ならあと10個は軽くいける。
そんな私を提督さんはとても楽しそうに見ているけど、一体何がそんなに楽しいのか?
野獣のように食い散らかす、品のない女がいるだけですよ?
提督さんは目の前に置かれたカップケーキには目もくれず、ティーカップ片手に優雅に微笑んでいる。

「食べないんですか?」

「そうだな……オレには少し甘すぎるから……こっちでいい」

と、私の……………。
わた………わた………ギャー!!
何としんねん!?
提督さんは私のクリームが付いていた人差し指をパクっとね、パクっと、自分の口の中に入れたんですよ!!
何ですのん?これ?何のプレイですのん?

「てっ、てっ、提督さん!!」

あまりのことに思考停止しかけた私に、提督さんはとてもエロく指を口から離し、してやったりの笑みで言う。

「このくらいでちょうどいい。ご馳走さま、あ、これ食べてもいいぞ」

と、自分のカップケーキを差し出してくる。
それは、嬉しいですが!
この人差し指を、私はどうすればいいのでしょうか?誰か教えて………。