「バカ!!この色ボケ!」

「何だと!!」

バカ!色ボケ!
私も言っておく!心の中でね!

「とにかく!!この能力については、さっき見た軍部の人にも箝口令を敷いておいてくれよ?」

「ああ、それはわかっている」

「セ……サクラバさんも言ったらダメだからね!」

「はーい」

大丈夫。嬉々として人に話すほど、自分のことすごいと思ってないのでね。
心配はない!

「那由多で知っているのは、鷹人と、私と冬島さんと鶫さん。この4人と軍の上層部、これ以外は………」

「おい」

「なに?」

「姉さんも知っているのか??」

その質問にフレディはブルッと体を震わせた。
そういえば……三番勝負の時、御姉様に拉致られたっけ?
あれからどうなったんだろ……って、フレディ顔色が……。
ああ、察しました。

「この間バレた。でも、あの人は誰かに言うような人じゃないだろ?」

「まぁな」

「それにサ、クラバさんがすずなお嬢様と同一人物じゃないとわかったら、すごく喜んでてね。もう、すぐに結婚させようって言ってたよ」

御姉様ーー!!あなたもか!!
この姉弟もう、いや!!
…………うそ、ほんとは超スキ。