ゴンタを拾ってからは私の生活は激変した。

もともと内気だった私は、なかなか友達を作れずにいた。
でも、ゴンタのお世話をし始めてからは、同級生にどんどん心を開けるようになり、放課後には友達を家に呼んで遊ぶのが、私の日課になっていた。

「ねぇこの子、名前何て言うの?」

「ゴンタっていうんだよ」

「へぇ!ゴンタか!かわいいね~」

名前を呼ばれながら喉元を撫でられるゴンタは、どこか得意げに私を見てきたのを覚えている。まるで、オレがお前に友達を作ってやったんだ!と言わんばかりに…悔しくなった私は、

「このやろおお!!これでもくらえ!」

と、猫じゃらし攻撃を、ゴンタが疲れるまで続けたものだ。