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夏休みもあっという間に終わり、新学期が始まって2週間が過ぎた。


「りゅーじーん!マジで遅刻するよー!」


「ちょっと待ってよ~!」



新学期が始まってもあたしたちの生活スタイルはなにひとつ変わらなかった。


「なんでアンタってそんなに朝弱いわけ!?」

「しょうがないじゃん、低血圧なんだもん。」


龍仁がかったるそうに洗面所から出てくる。相変わらず髪の毛はワシャワシャ。制服のネクタイの結び目もユル~い感じ。


「お待たせしました。」

玄関で腕組みするあたしに向かって軽くペコリと頭を下げた。


「…ん??メガネで行くつもり?」

「え………あ!コンタクトに変えんの忘れた。」


そんなことだろうとは思ったケド…


「まぁいいや。時間ないし、今日はメガネで行くー。」


「………………あ、そ。」


「……なに、なんか文句ある?」


「ないけど。」


「ないわりに今メガネで行くって言ったらカナリ嫌そうな顔してましたけど。」


「しっしてないし!」

「……あ、そう。」




あたしって相当顔に出やすいタイプなんだろうな…


サイアク…

龍仁の言ってることが結構図星で焦り、あたしは慌てて首を横に振った。