明日もきっと好きでいる

放課後、四つ葉のクローバーを探しに行った私はものの10分で見つけた。

そっと四つ葉をとって掃除当番の千華のもとへ持って行く。

「千華!あったよ、四つ葉!」

「えー、うそ!もう見つけたの?」

「うん。これ、千華にあげる~」

私はティッシュに包んでいた四つ葉を取り出して千華に渡す。

「え、いいの?」

「私から幸せのプレゼント!」

これはこの間家の近くの川岸を散歩していたときに、高校生ぐらいの男の子が女の子にクローバーをあげたときに言っていたこと。

ちょっと素敵だったから真似してみました。

「何それ~。でもありがとう。」

千華の笑顔に私も笑顔になる。

一緒に帰ろうと千華の掃除を待ちながら音楽を聴いていたとき、突然トントン、と肩を叩かれた。

驚いて顔を上げるとそこには長めのくせっ毛髪をした女の子。

でたぁ、林田 奈々。

「久しぶり、水夏ちゃん。」

にっこりと笑う奈々に私はぎこちなく挨拶を返す。

「あ、うん、ひさしぶり。」

なんか嫌な予感。

「あのね、今日奈々ピアノのレッスンがあって、早く帰らないといけないの。」

「そうなんだ。」

いや、奈々の予定なんてどうでもいいんだけど。

「でも奈々も四つ葉のクローバー欲しいんだぁ。」

「・・・」

え。

「水夏ちゃん、探してくれないかなぁ?」

う、最悪ー!

なんで自分で探さないのよー。今日じゃなくてもいいでしょ?

「お願い?」

そうやってかわいく首かしげられたら断りづらいじゃんかー…

「わ、分かった…」

「ほんとに?ありがとう!」

またね~と手をひらひら振ってパタパタと帰ってゆく奈々。