*** 「雨宮先輩のことが、ずっと好きでした!付き合ってください!」 聞こえてきた声に、思わず飲んでいたお茶を吹き出しそうになる。 「…蓮先輩、きたないっすよ」 「うるせえな、てか静かにしろ」 カイから避難の目で見られながら、俺はそっと声がした方を覗く。 中庭に立っていたのは、知らない一年と… 「ありがとう、でもごめんなさい」 一花だった。