止まったはずの涙もまた出て。 「そっか。辛かったな………」 彼は私をぎゅっと抱きしてくれて、落ち着かせるかのように背中を撫でてくれる。 それがさらに気持ちが膨張して泣いてしまった。 「チーちゃんは消して弱くないから、むしろ強いよ」 「でっ、でも………弱いからイジメられるんでしょ?」 「それは違う。弱いのはチーちゃんのことイジメてる人達だよ。そーいう人達はただ、強がってるだけの弱いやつなんだ。だから、そいつらに負けるな」