「へぇ〜!カッコいいね!」
「だろ?」
いつの間にか私は泣きやんでて、彼と話した。
「着いたぞ!チーちゃん降りて!」
「うん!」
車から降りて目にしたのはそれ綺麗な夜景だった。
「いいだろ?ここ!」
「うん!すっごい!綺麗!」
「俺の自慢の場所なんだよ!ここに来れば嫌なこと忘れられる」
嫌なこと………。
「チーちゃんも嫌なことあったんだろ?じゃなきゃ家出なんてしないもんな」
見透かされてる。
「お兄ちゃん、私にね………」
夜景を見ながら家ことも学校でのことも全部、彼に話した。
「だからっ………お父さん探してたの!」

