連れて行かれたのは道路で、それも何台もの大きなバイクがあって、それに乗ってる男集団。
こ、怖い………。
「大丈夫。皆、いい奴らだから!」
「ほ、ほんと?」
「うん!だから、俺に着いておいで?」
私達が乗ったのはバイクではなく車の後部座席。
車に乗ったのを確認すれば、先頭にいたバイクが走り出しそれに続いて走り出す。
当時の私はそれが暴走族だとは分からなかった。
「おい、悪いがあそこ行ってくれ!」
「はい」
あそこ?
行き先は分からないけど、会話を聞いて思ったのが。
「お兄ちゃんって偉い人なの?」
「ん?そうだよ!俺はこのトップだからな!」

