だって。 久しぶりに偽りのない笑顔が見られたから。 もう、帰ろうとお互い背を向けた時。 「お姉ちゃん!!」 後ろから久しぶりに聞く「お姉ちゃん」の声に驚く。 「お父さん、会えたら嬉しいって言ってた!だから、会ってあげて!」 「うん。分かった」 今度こそ。 希美ちゃんと別れて歩きながら、リュウトに電話をする。 「もしもし、千夏です」 『あぁ』 「話し終わった」 『分かった。迎えに行く』 「」