「じゃあ、お母さんも弱い人?」



「そうだよ。お母さんはイジメっ子よりも弱い人。お母さんのことに関して自分がして悪いことした時以外は謝らなくていいんだ。絶対、頭を下げちゃダメ」




「うん………」



「でも、チーちゃんもちゃんと助けてって言わないと!」



「でも………助けてくれないもん……」



「大丈夫!絶対、助けを呼んだら来てくれる人が現れるから!俺のこと信じて着いてきてくれたみたいにもう一回だけ誰かを信じて」




彼の言葉は難しいかった。



けど、ズシッと胸に刺さった。



それから、数日後の学校で。



「嘘つき女!調子乗ってじゃねぇよ!」