どうしよう?



けど、やっぱり…怖い。




「どうしました?元気ないですね。」



「…あ、うん。いや、なんでもない。」



不思議そうな顔で水沢先生が見つめてくる。



もう、なんで言えないんだろ…





「…佐々木さん、僕の患者さんってまだいます?」



急に誰に話しかけたのかと思ったら、付いてくれていた看護師さんのようだ。



「いえ、立川さんで最後です。」



「じゃあ、あと僕やりますんで、ここは任せてもらって大丈夫です。」



にっこりと笑顔を添えて、看護師さんにそんなことを言う先生を黙って見つめる。