それでももう、
これ以上外に出れない日々は嫌だ。

「…頑張れ……私。」


緊張で少し呼吸が震える中、
深呼吸してドアを開ける。


勇気の1歩を、踏み出した……。

「ハァ……スゥ…ハァ……。」

階段上から見下ろすと、
昼間の暖かい日が差し込み、外からは車が走る音などが聞こえてくる。

「大丈夫……怖くない…。」

1段ずつ降りてゆくと、

やがて地上に辿り着いて、

目の前には、明るい世界が広がっていた。


「……半年ぶりの外だ…。」

ここまで何とか1人で出てこれた事に感極まった私は、外の景色に感動さえしていて気づくと涙が零れ落ちた…。