「昨日も無理だった…」
受験というストレスでリスカばっかしてしまう。
学校や塾ではそんなそぶりを見せないし、私がリスカをしてるのをしってるのは塾で知り合った私の親友の武田千代と塾の先生である大木勉先生だけだ。
そして今話しているのは勉先生だ。
「未央、また、やっちゃたの?」そう聞かれた。
私は当然のように
「やったよ?我慢できないし…」と答える。
先生に呼ばれては必ずこの話から始まる 。そして毎度のようだけど
「俺はどうすればいい?」こう聞かれる。
正直、私にもどうして欲しいのかわからない。
でも、1つだけ言えるのはこの人に迷惑はかけたくないってことだ。今の時点で相当な迷惑をかけてるだろう。だからこれ以上かけてはいけないと思い、私はこう答える。
「どうもしなくていいよ?」
でもね、そう言った後の悲しそうな表情が頭から離れないんだ。