学校一クールなキミのお世話係になりました

どちらかと言えば、私が彼に積極的に抱き着いているような体勢だった。


私は彼の体に足までかけてホールドしているのだから。


硬くてゴツゴツしているその身体は私のとは全然違っていて、シャープで筋肉質だ。


「だって、抱き枕かと思ったんだもん」


「いや、寝相が悪すぎだろ。早く足どけろよ、こっちの手があたって痛いんだよ」


「あ、ごめん」


慌てて彼にかけていた足をひっこめた。


スカートもぐしゃぐしゃにめくれあがっていたみたいで、さすがにみっともなくて恥ずかしかった。

ベッドから起き上がりその場にちょこんと正座する。


「ま、いいけどさ。面白いもん見れたしな」


フッと思い出したように笑い、悪い顔でこちらを見る彼。


え?なになに?何を言ってるの?この男は?


面白いものってまさかなにか見られたのかな?