学校一クールなキミのお世話係になりました

それは天使みたいに繊細で綺麗な男の子の驚いたような顔。


その輝く瞳に映っている寝ぼけ顔の私。


もう一度寝よう、これは夢だ、夢なんだから、絶対。


「・・・」


ブルブルッと身震いした。


現実逃避したくてもう一度目を閉じた。


「寝てるときはずいぶん積極的なんだな。アンコ、早く起きないとどうなっても知らないぞ」


耳元で甘く囁かれて一気に現実に引き戻された。


「き、北原く・・ん?どうして?」


間違いなくその天使は、いや悪魔は北原君だった。


そして私は今彼に思いっきり抱き着いていた。


「やだっ、何してるの」


「はあ?」


「バカバカ、ヘンタイ、離れてよ」


「よくこの状況でそんなことが言えるな」


彼が呆れ顔でぼやくのも当然で、