学校一クールなキミのお世話係になりました

「もう、ちょっと寝てていいよ、俺も寝るから」


「うん」


ふわりと抱きあげられたような感覚がして、すごく気持ちがよくて私も抱き着いていた。


なんだろ、抱き枕?いい香り。


とても安心する香り、大好きなにおい。


うーん、この香りが


「好き」


もう一度その抱き枕に強くしがみついた。


「・・・ちょっ、痛いってそこ」


「んー、抱き枕、硬い・・・」


「誰が抱き枕だよ」


あれ?この抱き枕あちこちごつごつしていて硬いような。


手のひらで撫でまわしてその感触を確認するけどそれはなんだか私が思っていたものとは違うような。


うそ、もしかして抱き枕と思っていたこれって。


ゆっくりと目を開けると信じられない光景がとびこんできた。