これでも、彼の裸にドキドキしないように目線をはずすコツなんかも身につけつつあるんだから。


それに、意識していると思われたら余計に恥ずかしいので、頑張って平常心を心掛けていた。


「アンコ、俺の奥さんみたいだなぁ」


だけどいつも彼は、こんな風に、茶化して私の反応をみている。


きっと、私が恥ずかしがるのが面白いんだろうな。

ほんとに、悪趣味っ。


「奥さんでもこんなことはやらないと思うけど」


手早くボタンをはずしながら冷たく答えると、おやって顔をされる。


「じゃあ、今日はズボンも脱がしてもらおうかな」


「・・・」


「あれ?やっぱ無理?」


フッと面白そうに笑う彼を睨んだ。


「で、できるもん」


言って、ベルトに手を伸ばそうとしたら彼が一歩後ずさりする。