そしてなんと、今度は私が持っていた彼のパンを小さくちぎって私の口元に差し出した。
ビックリしたけど、思わず口を開けてパクっと食べさせてもらった。
どうしてかな、凄く美味しく感じる。
あれ、なんだか優しいな、北原くんたらどうしたんだろ。
それは、クロワッサンでほんのり甘い味がする。
彼の細くて長い指が私の唇に触れてドキドキしすぎて、気づかなかったけれど彼はこの時、ちゃんと上手に左手を動かしていたし絶対一人で食べることだってできただろう。
それなのに、どうして食べさせてもらいたがるんだろう。変わった人だなあ。
ただ単に面倒くさいのか、私をからかいたいのか。
多分そのどちらもなんだろうな。
「ほんと、見てるこっちが恥ずかしいよね。2人見つめあっちゃってるしー」
ビックリしたけど、思わず口を開けてパクっと食べさせてもらった。
どうしてかな、凄く美味しく感じる。
あれ、なんだか優しいな、北原くんたらどうしたんだろ。
それは、クロワッサンでほんのり甘い味がする。
彼の細くて長い指が私の唇に触れてドキドキしすぎて、気づかなかったけれど彼はこの時、ちゃんと上手に左手を動かしていたし絶対一人で食べることだってできただろう。
それなのに、どうして食べさせてもらいたがるんだろう。変わった人だなあ。
ただ単に面倒くさいのか、私をからかいたいのか。
多分そのどちらもなんだろうな。
「ほんと、見てるこっちが恥ずかしいよね。2人見つめあっちゃってるしー」



