病院からの帰り道、電車の中で彼におそるおそる話しかけた。


「あの、私に出来ることがあればなんでも言ってね」


「まだ、泣いてるの?泣きすぎだろ」


「だって、私のせいだもん。ごめんなさい」


「気にすんなって。俺が勝手に下敷きになりに行ったんだから。にしても意外に、体重あるんだな、びっくりしたよ」


「ごめん」


軽口を叩く彼に、謝ることしか出来なかった。


申し訳ない気持ちで一杯だったから。


「なんだよ。さっきの威勢はどこに行ったんだ?大丈夫だよ、こんな怪我すぐに治るから気にするなよ」


暗い顔の私を、彼は逆に励まそうとしてくれてるみたいに見えた。


「だって私があんなことしなければ」