学校一クールなキミのお世話係になりました

「ただし、俺がそいつを助けたら、俺の言うことを聞けよな」


意地悪な笑みを浮かべて、交換条件をだしてくる彼。


何か、とんでもない事を言われてる気がする。


この場合の要求って、そっち方面にしか聞こえないんだけど、何を考えてるんだろう。


信じられない、こんな時に。


その時、ふいに風を感じて仔猫を見たら枝がグラグラ揺れだす。


「ミャアミャア」


悲痛な鳴き声を出して、私を見ているので焦った。


「わかったよ、お願い北原くん助けて。なんでも言う通りにします」


彼に降参するのは悔しいけど、仔猫のためだから仕方ない。


「オッケー、その言葉忘れんなよ」


満足そうに、ニッコリと笑う悪魔の北原くん。


「早く早く来て」