背の高い彼を下からじっと見つめたら、優しく微笑された。


「アンコは心配症だな」


「それに北原くんは秘密主義だから気をつけないと」


「なんだそれ?まだあの時のこと根にもってるのか?」


「うん、だから私もっともっと北原くんを普段から注意深く見張ることにしたの」


だって、彼は優しいから私に気を遣ってまた1人で問題を抱えこんだりしないかって不安なんだ。


これからは私ももっと彼に寄り添って何かあったら一緒に悩んで、解決していきたいと思っている。


それになにより再び大好きな彼のお世話ができることが嬉しくて彼から目を離したくないんだよね。


「見張るって、信用無いんだな」


困ったような顔をする彼は、だけどなんだか楽しそうに私の髪をクシャクシャと触ってくる。