学校一クールなキミのお世話係になりました

急いで、彼から離れて居住まいを正して立ち上がった。


「湊、そのお嬢さんは?」


ユイちゃんの後ろから顔を出したのは、白衣を着た上品な40代くらいの大人の女性だった。


「母さん」


え、じゃあこの人が彼のお母さんなんだ。でもどうして白衣を着ているんだろう。


ちゃんと挨拶をして、彼の怪我のことを謝ろうと思った。


「あ、私、北原くんのクラスメイトの月島杏といいます。あの彼の怪我は私のせ」


「母さん、この子、俺の彼女だよ」


私の言葉を遮るように彼が口を挟んでくる。彼女って言葉が彼の口からサラッと出たことにびっくりしてそして嬉しい。


「まあ、やっぱり」


お母さんは、パッと顔を輝かせて私と彼を交互に見やっている。


「湊にこんな可愛らしい彼女ができてたなんて」