学校一クールなキミのお世話係になりました

彼は優しい人、内緒で手術を受けて怪我を治そうとしたのは全部私を泣かせたくなかったからだった。


やっと彼に会えて嬉しくて、そしてやっぱり彼が手術しなくちゃいけなくなっていたことが、辛くて悲しくて。


でも、何よりも彼に嘘をつかせてしまったことが切なかった。あんなに近くにいたくせに、1人で悩んでいたことに気がついてあげられなかったんだから。


「お願いもう泣かないで」


私の涙が彼の病衣を濡らしていた。
今は彼の体の方が辛いはず、もう泣いてばかりいちゃいけない。


「ん、泣いてばっかでごめんね」


「いいよ。アンコ、でもどうして俺がここにいることがわかったんだ?誰にも言ってなかったのに」


熱い体温に包まれて放心している私に、彼は不思議そうに尋ねる。


「あ、それはね。今日のお昼過ぎくらいから私の右手がピリピリしだして。それでこれは北原くんになにかあったんじゃないかって心配になって」


「は?なんだそれ?昼過ぎってマジかよ、手術をうけた時間からってことか」


「だからね、私の右手は北原くんと繋がってるみたいなの。だから、わかったんだよ」