学校一クールなキミのお世話係になりました

さすがはあの北原くんの妹さんだな、だけどこんな可愛い妹のためだったら、彼だってぬいぐるみを苦労して手縫いしてあげるのも納得だ。


「ぬいぐるみを修理してくれたのは杏さんですよね。ありがとうございました」


「あれで大丈夫だったかな?」


「はい。綺麗にしてもらって嬉しかったです」


彼の元へ案内してもらう途中で、私達はすこしおしゃべりをした。


大学病院は、何棟も建物があって迷路みたいに広いから私1人だと迷子になってしまうところだった。


「お兄ちゃんが、杏さんのことばかり話してました。怪我をした時にも面倒をみてもらったって」


「あ、でもそれはそもそも彼に怪我をさせちゃったのが私だから」


「でも、それで2人に愛が芽生えてお付き合いすることになったんですよね?ステキです」