学校一クールなキミのお世話係になりました

彼がいつも通院している総合病院なら場所を知っていた。何回か一緒に行ったことがあったから。


「それが、違うらしいよ。隣町にある大学病院らしいんだけど」


「大学病院なんて、どうしてだろう」


どうしょう、もしかしたら。


不安な予感が現実になろうとしているみたいで
、胸の奥が重くるしい。


その大学病院の場所をスマホで検索しょうとしたけど、手が震えてうまく文字が打てない。


「大丈夫?月島さん、落ちついて」


結局、彼がその場所を検索してくれて最寄駅や道順まで詳しく教えてくれた。


「一緒に行ってあげようか?」


「ううん。大丈夫。まず1人で行ってみるよ」


そこまでしてもらうのは、いくらなんでも悪いなって思ったから彼の申し出を断った。


「月島さん、気を付けてね」


「ありがとう、一ノ瀬くん」