学校一クールなキミのお世話係になりました

「北原くんの居所に心当たりがあるんだ。さっきうちのクラスの女子が話してるのを聞いてさ。何日か前に、彼を見かけたって言ってた気がするんだよ」


「ほんとに?」


「うん、待ってて。聞いてきてあげるから」


「一ノ瀬くん、ありがとう」


ほんとに一ノ瀬くんていい人だなぁって思ったし
、彼と以前のように話せたことが嬉しかった。


すこしの間、彼の教室の前で待っていた。


だけど、一ノ瀬くんが神妙な表情で廊下へでてきたから、嫌な予感がしてギュッと拳を握りしめた。


「どうだった?」


「聞いてきたよ、月島さん。うちのクラスの女子が昨日、彼を見かけたらしいんだけど」


「どこで?」


「病院だった」


「病院?あの近所の総合病院だよね?」