学校一クールなキミのお世話係になりました

「うーん、あいつもただの恋する男なんじゃないかな、月島さんには甘えてるんだよ。可愛いじゃん」


「そ、そうかな」


「そうだよ、月島さん気にし過ぎだってー」


遠藤くんにはそう言われたけど、どうしても納得いかなかった。


このメッセージは北原くんではない誰かが送ってきたもので、そこには彼の意思はないように感じた。


でもどうしたらいいのか見当もつかなくて、とりあえず担任の先生のところへ行って何か知らないか聞いてみょうと思った。


もしも私の不安が的中していたらって思ったら怖くてたまらない。


休み時間も残り少ないから、急いで走って廊下に出たら誰か背の高い人に顔からぶつかってしまった。


「ぶっ」


「あ、ごめん」


「ごめんなさい」


「月島さん？」


一刻も早く職員室へ向かいたくてぶつかった彼の顔も見ないで立ち去ろうとしたけれど名前を呼ばれてハッとした。


「一ノ瀬くん」