学校一クールなキミのお世話係になりました

心配そうに覗きこまれるけど、うまく説明ができそうにない。


こんなこと言ったって信じてもらえないだろう。


私の右手が警鐘を鳴らしてる、そんな気がするだなんて言っても恋のせいで頭がおかしくなってると思われるだけだ。


「北原くんに電話をかけてもらえないかな?遠藤くんお願い」


「いいけど」


遠藤くんは戸惑いながらもスマホを取り出して、北原くんに電話をかけてくれたけど、やっぱりでないみたいだった。


「心配しなくても大丈夫だよ。来週にはフラッと登校してくるよ」


「うん。そ、そうだよね」


「心配症なんだね、月島さんて。北原のことになると一生懸命だよね」


ニコニコ笑っている遠藤くんに、曖昧な苦笑いをしていたらスマホにメッセージが着信される音がした。


「あ、北原くんからだ」


「お、よかったじゃん」