学校一クールなキミのお世話係になりました

スカートだったことにようやく気がついて、赤面した。


見れば、スカートは砂で汚れていてちょっとめくれ上がったりもしてる。


慌てて、それをなおしてギッと彼を睨んだ。


にしても、この人まだいたの?早くどっか行ってよ。


「北原くんが、こんな冷たい人だってみんなに言いふらしてやるんだから」


「別にいいよ、言えば?」


澄ました顔で、ニヤニヤ笑っているので本当に呆れた。


さっきから木登りに悪戦苦闘する私を見て楽しそうに笑っているのだ。


この人、ちょっとアレなのかも。ヤバイやつ。


「そんなんじゃ、夜になっても助けられないぜ。どうする?」


「は?どうするって」


「そうだな、どうしてもってお願いしたら木登りくらいしてやってもいいけどな」