学校一クールなキミのお世話係になりました

こんな切羽詰まったようなメッセージを送ってしまったけれど、私には一つ思い当たることがあった。


それは、ずっと不安に思っていたあること。


授業が終わると同時にじっとしていられなくて、遠藤くんを問いただした。


「遠藤くん、何か北原くんから聞いてない?どうして今学校に来れないかとか、今どこにいるのかとか」


「えっ、ど、どうしたの?月島さん。そんなに慌てて」


「お願い、遠藤くん教えて、教えてください」


彼に懇願したけど、困った顔をされるばかり。


「いやいや、本当に俺もなにも聞いてないんだ。月島さんの方がよく知ってると思ってたよ」


目をパチパチさせて驚いている遠藤くんが、嘘をついているようには見えない。


「う、うそ。遠藤くんも知らないの?」


「うん。どうしたの?月島さんなんだか顔色が悪いよ」