私の笑顔はかなり、ふにゃふにゃのにやけ顔で恥ずかしいけれど。


彼はなんだろう、すっきりしたような凛とした笑顔でその端正な顔立ちをより引き立てていた。


スマホのその画像を見ながら、人差し指で彼の顔を撫でてため息をつく。


「はあっ、北原くん早く会いたいな」


「杏ちゃん、心の声だだもれてるよ。大丈夫?」


「え、やだ。私、何か言ってた?」


「言ってたよ。北原くんが好きとか、愛してるーとか」


「うそー、そこまでは口にだしてないよっ」


育ちゃんや京ちゃんに、からかわれるけどキャッキャッ言いながらじゃれあうように抱きついた。


「もうー、この幸せもの」


育ちゃんに頭をクシャクシャされて、エヘヘと笑った。


「私達はこうなることは最初からわかってたけどね」