学校一クールなキミのお世話係になりました

彼は酷く傷ついたような顔をしていたから、ちょっと胸が痛んだ。


どうしょう、今すぐ謝ろうか。でも。


「ニャー」


その時、頭上から、か細い鳴き声が降ってきた。


ネコ?


「ニャー、ニャー」


怯えたように鳴くので、目を凝らして旧校舎側を見たけどすぐにはわからない。


学校に迷い込んだんだろうか。


「ネコの声がする」


「あそこにいるじゃん」


「どこ?」


「ほら、あの木の枝のとこにつかまってるやつ、小さいな」


彼が指差している方を見てようやくわかった。


旧校舎から近い古い大きな木の枝に子猫が震えながらしがみついている。


よく見るとミケ猫みたいで、凄く可愛い。


必死で助けてって訴えるような鳴き方だった。