学校一クールなキミのお世話係になりました




翌日の放課後も彼の机の周りには数名の女子生徒達が取り囲んでいた。


よくまあ、次から次へと女の子が寄ってくるもんだな、なんて彼じゃなくてもうんざりしてため息が出そうだ。


それは3年生の先輩達で、わりと派手めなお姉さま達。


その日の授業が全て終わり帰り支度はとっくに終わっていたんだけど、私は気になってなかなか席を立てないでいた。


「北原くん、いいでしょ?うんって言ってよ」


「嫌です」


迷惑がってる態度を隠そうともしない彼は、最初はきっぱり断っていた。


「お願い。北原くんがでてくれたら絶対盛り上がるよ」


「興味ないですから」


だけど、ぶっきらぼうに拒絶しつづける彼に、しつこく食い下がる彼女達。