学校一クールなキミのお世話係になりました

私の動きが変だから笑っているだけなんだろうなって、思ったけど彼の視線を感じたらますますぎこちなくなってしまった。


それからは、体中が熱くなって、ますます思うように動けなくて最悪だった。


もう、北原くん、そんなに見ないでよぅ。


彼に向かって、こっそりあっかんべをしてプイッと顔を背けた。


だけど、彼がますますニヤニヤ笑っているように見えて仕方がなかったんだ。






その後、もしかして彼に避けられているんじゃないだろうかって気づくまでに時間がかかったのは、私の呑気な性格のせいだったのかも。


私ってなんて鈍いんだろ。


でも、はじめは気のせいかなって思っていた。


体育の授業が終わり、自分の着替えを済ませて早めに教室に戻ってみたら、彼の着替えは全て終わっていた。