学校一クールなキミのお世話係になりました

ひそひそ話をするために、彼が少しかがんで顔が近くなるので、余計にイチャイチャしているように見えるかもしれない。


「なんだよ、誤解されたくない男でもいるのかよ？」


私が怒っていたはずなのに、今度は彼が急に眉を顰める。


「え？何それ？どうして話がそんな方向へ行くの？」


彼がどうしてそんなことを言うのかわからなくてちょっと恥ずかしい。


なんだか、妬いているみたいでドキッとしてしまう。


「じゃあ、いいよな？」


もう、しょうがないな。


「ん、じゃあ今日は病院へ行く日だし帰りにファミレスに寄って晩御飯一緒に食べるとかでいい？」


「いいよ」


満足げに笑う彼が、嬉しそうな顔をしているから胸が高鳴った。