学校一クールなキミのお世話係になりました

つい、カッとなってまくしたてたけど、彼にじっと見つめられて慌てて目をそらした。


「だ、だから私は、人の気持ちとかそういうのは大事にしなきゃいけないってことを」


「ふぅん」


ダメだ、顔面力が強すぎる。見つめられただけで意思がふにゃふにゃになりそう。


俯いて小さくぶつぶつ言っていると、彼に鞄を渡される。


「わかったよ、じゃ、入れといてそれ全部」


彼は諦めたように渋々言ってるみたいだったけど、プレゼントを捨てずにすんでホッとした。


「う、うん」


だけど、全部詰めたらショルダーバック式の鞄がパンパンになってしまい、ジッパーも締められない。


まだまだプレゼントが増えていきそうだし、この分だと持って帰れそうにないから購買で、紙袋でも買いに行ったほうがいいかもしれないと、余計なことを考えていた。