幼い頃の記憶というのは、断片的にしか覚えていない。

しかも良い事と、悪い事しか記憶に残っていない。
だからこそ余計に、断片的にしか記憶に残っていかない。

そんな物なのだろう。

今の自分が、昔の自分を見たらきっと
「もっとこうしろ。こっちの方がよい。ちがう、ちがうそれは。」

そんな事はがり言っている姿が想像できる。

あぁ…この断片的な記憶を頼りに、どこから話せばいいのか。

……思春期を迎えた中学生。

ここからにしよう。

おそらく、ここで初めて知った事が増えたのではないか。

恋、女の子、悪さをする、親を泣かす。
そして自分も泣く。

小学生から中学生になるというのは、そんな事の始まり。切り替わる時なのです。

1年生の時のクラス。
このクラスで仲良くなった女子達に色々と教えられ、知識と経験をたたみ込まれる事になるとは。