それから、特に変わった事もなく、季節は梅雨。
今日は、朝学校に登校すると何となくいつもと違った雰囲気だった。少し疑問に思いながらも、自分には関係なさそうなので教室に向かった。
教室に入ると、彩未が声を掛けてきた。
「ね!ね!聞いた!?聞いた!?」
朝からテンション高いなー、なんて思いながら言葉をかえす。
「何を?」
「転校生の話だよ!!一個上にめちゃめちゃイケメンの先輩入ってくるんだって!!!」
「へー。」
特に興味ないのでそう返すと
「反応薄!!嬉しくないの?」
「うーん、別に興味ないかなー。」
「なんで!?イケメンだよ!!恋愛とか出来たらめっちゃよくない?」
「うーん、恋愛はいいかなって思ってるしなー。」
「勿体ないなー。梨乃可愛いから結構モテてるんだよ?」
何言ってるんだこの子は。それを言うなら、彩未の男子からの人気度半端ないのだが。
それを言うとまた、めんどくさくなりそうだから言わないけど。
「ふーん。」
「あ、聞いてないでしょ!」
ガラガラガラ
「あ、先生来たよ。早く席つかないと。」
「話しそらしたな。まぁいっか。じゃあまた後でねー。」
「うん。あとでねー」
元気だなーと思いながら、窓際の席なので外を向く梅雨の時期特有のジメッとした空気が肌にまとわりつく。
早く梅雨終わって欲しいなー。ジメジメするの嫌なんだよね。
いや、逆に好きな人はいるのだろうか。そんな人がいたら是非会ってみたい。で、どうやって好きになれるかききたい。
「全員来てるかー。」
先生の出欠をとる声が聞こえた。そのあと、色々連絡があり軽く聞き流していると、急に教室がざわざわし始めた。
なんでだろう。全然話聞いてなかったから、何故ざわざわしているのか分からずにいると、
「入ってこい。」
その先生の言葉の後に、教室の扉が開いて女の子が入ってきた。
入ってきた瞬間、教室の雰囲気がガラッと変わった。
たぶん、転校生なんだろうけど彩未の話だと、男だったはずだ。
もう1人いたのか。
「黒瀬梨花です。これからよろしくお願いします。」
教卓の所まで歩いて、可愛らしい声でそう自己紹介をした。
頭を丁寧に下げると、綺麗な黒い髪の毛がスルスルと落ちてきていた。
その瞬間、また、教室がざわざわし始めた。
「やばくね!」
「めっちゃ可愛いよな!」
なんて言う、男子たちの声が聞こえる。
確かに可愛い。羨ましいなー。
「よし、みんなこれから仲良くしてやれよ!じゃあ黒瀬は西音寺の隣の席な!」
ん?隣の席?今話す機会ないかなとか思ってたけど、話す機会めっちゃあるじゃん!やばい、はなせるかな?
私あんまりコミュニケーション能力ないんだよなー。まぁ頑張ってみよう。
あ!彩未に助けてもらおうかな。うん、そうしよう。
「西音寺、手挙げろー。」
先生の言葉に従い手を挙げ、黒瀬さんを見る。
やっぱり可愛いな。なんで世の中こう綺麗な人が沢山いるんだ。
「これからよろしくお願いします。」
隣の席まで歩いてきて、そう声を掛けてくれた。
「こちらこそよろしくお願いします。」
そう返すと、にこっと微笑み返してくれた。
男子が見たらイチコロだな。うん。
挨拶も終わったので、とりあえず前を向くと一瞬、隣からの視線を感じた。
もちろん隣の席は、黒瀬さんだ。しかも、棘のあるような、そんな視線だ。
うーん、さっそく嫌われたかな?仲良くしたかったんだけどな…
でも、一瞬だったから気のせいかもしれないので、とりあえず気にしないことにした。
今日は、朝学校に登校すると何となくいつもと違った雰囲気だった。少し疑問に思いながらも、自分には関係なさそうなので教室に向かった。
教室に入ると、彩未が声を掛けてきた。
「ね!ね!聞いた!?聞いた!?」
朝からテンション高いなー、なんて思いながら言葉をかえす。
「何を?」
「転校生の話だよ!!一個上にめちゃめちゃイケメンの先輩入ってくるんだって!!!」
「へー。」
特に興味ないのでそう返すと
「反応薄!!嬉しくないの?」
「うーん、別に興味ないかなー。」
「なんで!?イケメンだよ!!恋愛とか出来たらめっちゃよくない?」
「うーん、恋愛はいいかなって思ってるしなー。」
「勿体ないなー。梨乃可愛いから結構モテてるんだよ?」
何言ってるんだこの子は。それを言うなら、彩未の男子からの人気度半端ないのだが。
それを言うとまた、めんどくさくなりそうだから言わないけど。
「ふーん。」
「あ、聞いてないでしょ!」
ガラガラガラ
「あ、先生来たよ。早く席つかないと。」
「話しそらしたな。まぁいっか。じゃあまた後でねー。」
「うん。あとでねー」
元気だなーと思いながら、窓際の席なので外を向く梅雨の時期特有のジメッとした空気が肌にまとわりつく。
早く梅雨終わって欲しいなー。ジメジメするの嫌なんだよね。
いや、逆に好きな人はいるのだろうか。そんな人がいたら是非会ってみたい。で、どうやって好きになれるかききたい。
「全員来てるかー。」
先生の出欠をとる声が聞こえた。そのあと、色々連絡があり軽く聞き流していると、急に教室がざわざわし始めた。
なんでだろう。全然話聞いてなかったから、何故ざわざわしているのか分からずにいると、
「入ってこい。」
その先生の言葉の後に、教室の扉が開いて女の子が入ってきた。
入ってきた瞬間、教室の雰囲気がガラッと変わった。
たぶん、転校生なんだろうけど彩未の話だと、男だったはずだ。
もう1人いたのか。
「黒瀬梨花です。これからよろしくお願いします。」
教卓の所まで歩いて、可愛らしい声でそう自己紹介をした。
頭を丁寧に下げると、綺麗な黒い髪の毛がスルスルと落ちてきていた。
その瞬間、また、教室がざわざわし始めた。
「やばくね!」
「めっちゃ可愛いよな!」
なんて言う、男子たちの声が聞こえる。
確かに可愛い。羨ましいなー。
「よし、みんなこれから仲良くしてやれよ!じゃあ黒瀬は西音寺の隣の席な!」
ん?隣の席?今話す機会ないかなとか思ってたけど、話す機会めっちゃあるじゃん!やばい、はなせるかな?
私あんまりコミュニケーション能力ないんだよなー。まぁ頑張ってみよう。
あ!彩未に助けてもらおうかな。うん、そうしよう。
「西音寺、手挙げろー。」
先生の言葉に従い手を挙げ、黒瀬さんを見る。
やっぱり可愛いな。なんで世の中こう綺麗な人が沢山いるんだ。
「これからよろしくお願いします。」
隣の席まで歩いてきて、そう声を掛けてくれた。
「こちらこそよろしくお願いします。」
そう返すと、にこっと微笑み返してくれた。
男子が見たらイチコロだな。うん。
挨拶も終わったので、とりあえず前を向くと一瞬、隣からの視線を感じた。
もちろん隣の席は、黒瀬さんだ。しかも、棘のあるような、そんな視線だ。
うーん、さっそく嫌われたかな?仲良くしたかったんだけどな…
でも、一瞬だったから気のせいかもしれないので、とりあえず気にしないことにした。
