「先輩…良いとこ住んでんだね……」


高校生の一人暮らしってなんか、こう…ボロアパートっていう感じだと思ってたんだけど……


「マンションじゃん……」


20階はあるんじゃねーか…?
こいつ……ボンボンか?


「黙っとけ」


優斗はどんどんとマンションの中へ進んで行き、美優をおぶったままエスカレーターに乗り込んだ。


「先輩…降りますよ」


「いいから」


そう良いながら、先輩は12階のボタンを押した。


12階……結構お高いところに…


チーン


「着いたよ」


どうやら12階に着いたらしく、先輩はエスカレーターから降りた。


やば…
なんか緊張してきた


もちろん男の子の家へ行くなんて経験は美優にはない。


美優は手に汗をかきはじめた。


そして、あっという間に優斗の部屋の前。


優斗は部屋の鍵を取り出し、


ガチャ


鍵を開けた。


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