無言のまま歩き続け、ついたのは少し小高い丘のようなところだった。崖があって波が打ち付けている。


亜蓮が掴んでいる私の手首が、ジンジンと痛む。


『亜蓮、ここって............?』



亜「............なんでお前は、俺を頼らない。なんでお前は、心から笑わない。なんでお前はっ!」


いつも無口な亜蓮が、声を荒げ、悔しそうに顔を歪め、そう言った。


気づいていたんだね。
ごめん。今はこれしか言えないの。


『亜蓮、あのね。私はこれから倉庫に来れる日が少なくなると思う。』


『夏休みが終わる前に決着をつける。だからさ、そしたら聞いて?私が隠していることを、全部。離れていっても構わない。』


亜「離れていくわけねぇだろ。」


亜「俺は、お前が——いや、なんでもねぇ。」


亜「俺は、俺たちはお前から離れていかない。お前がなにを隠していようともな。」


『私は、彼らを傷つけた。だから、私は彼らを守るの。それが私にできることだから。』


そう、あれは——–





PLACE前編 END