プツッと電話を切る。


奏「かーや。なーにニヤニヤしてんの?」


いつのまにかおにいがいて、私をニヤニヤしながら見ていた。


『もう! おにいはあっち行ってて!』


階段を駆け上がり自分の部屋に入ると、そのままずるずると座り込んだ。


“辛くなったら電話しろ
いつでもいい。必ず出るから。”


『なにそれ。ドキドキしちゃうじゃん............』


あんな声で、あんな甘く低い声で言われたら、耐えられない。


心臓がドキドキを通り越してギュンギュンしてる。


“彼”ともよくしていた。
今日は星が出てるねーとか、ご飯美味しかったーとかすっごいつまらない話を1時間も2時間も。


夜遅くまで話していた日の次の日は、必ず学校の屋上で二人で昼寝をした。


あの頃は楽しかった。でも今も楽しい。
あんなことをした私が、こんな気持ちになっちゃいけないけど、ごめんね〇〇。
少しだけこのままでこの空気に浸らせて。