ほんと、いつも元気だよね。




「愛依、おはよう」




昨日みたいにまた大きな声で桐ヶ谷くんのことを言われないようにしなきゃ。





何とか話題を考えるけど、何も出てこない。私、愛依とどんな話をしていたっけ?




いつも愛依が話すことを聞いているだけだったから、何も思い浮かばない。




「ねぇ、光凛。どうしてお弁当ふたつあるの?」




「え!?」




突然言われたことに驚きを隠せない。




み、見えている?




そっとお弁当が入った手提げカバンを見ると、男物のお弁当箱の蓋が見える。その傍らに私のお弁当箱の蓋の端が見えた。覗かないと見えない程度だけど、見えないわけじゃない。





でも、まずいな。これがもし女子にバレたら、絶対また何かされる。




「光凛?もしかしてそれ、桐ヶ谷くんの?」




「え……!」




愛依に図星を突かれ、思わず言葉に詰まる。




ど、どうしよう。正直に言うべき?




でも、愛依にだけなら大丈夫、かな?




そうだよね。愛依なら、絶対誰にも言わないよね。




「実は……」




私はすべてを話すことにした。





友達である愛依になら、大丈夫だと信じて。