初めて祐太に会った日から 何回も何回も 俺は病院に足を運んだ 今日こそ 目を覚ましてくれ そう願いながら 足を運んだ 「サキさん」 「陸哉君また来てくれたのね」 俺は 祐太の母親を サキさんと呼ぶようになった 「祐太ー陸哉君来てくれたよ?」 サキさんは まだ目を覚まさない 祐太に毎日毎日話しかける その光景が すごくなんとも いえない気持ちになる 胸にチクチク刺さるような そんな気持ちに