「お母さん

苦しいよ…」

「妃奈!?

しっかりして!妃奈!?

要先生呼んでくる!

要先生妃奈は大丈夫なんですか?」

「妃奈ちゃん?

先生の声聞こえる?」

「は…い…」

「苦しい?」

あたしは頷くことしか出来なくなっていた…

コクと頷いた

段々息が出来なくなっていくのが分かった…

「お母さん…」

「なに?妃奈」

「お母さんありがと…う…ね…」

「妃奈!?

やだよ!妃奈!?行かないで!妃奈!?」

「妃さん

皆いるね…

3時30分仲里妃奈さん

亡くなりました…

妃さん、これ妃奈ちゃんから預かっていた手紙です

もしもの時は渡して欲しいと頼まれました…

宏太君と杏奈ちゃんと言う方のもありました

届けて貰ってもいいですか?」

「分かりました

要先生お世話になりました

ありがとうございました」