「ねぇ、何かあった?」
部屋で飲み始めて15分経った頃、秀哉に声をかけた。
「え、なんで?」
壁にもたれて、あぐらをかいて座っている秀哉。
すっかり寛いでいるのは、気を遣っていない証拠だ。
「だって私に会いに来る時って、ほとんどが梨華絡みだった気がするから。
だから、梨華と何かあったのかなって」
全部がそうじゃないけど、梨華のことで辛い時に来ることが多かった。
私の言葉に、秀哉が「あー……」と頭を掻く。
「ごめんな。
俺の気持ちを知ってるのは菜穂だけだったから、あの頃は随分お前に頼ってたよな」
謝る必要なんかない。
梨華の話を聞いているのは、正直つらかったけど。
それでも私を頼ってくれているうちは、秀哉と二人きりで会えたから。
何でも話してくれて。
気兼ねなく一緒にいられたことは、嬉しかった。
「今日俺が菜穂に会いに来たのはさ……」
「ん?」
私の向かいに座っている秀哉に目を向けると、秀哉はなぜか優しい顔でにっこりと微笑んだ。
「菜穂に、無性に会いたくなったから」
部屋で飲み始めて15分経った頃、秀哉に声をかけた。
「え、なんで?」
壁にもたれて、あぐらをかいて座っている秀哉。
すっかり寛いでいるのは、気を遣っていない証拠だ。
「だって私に会いに来る時って、ほとんどが梨華絡みだった気がするから。
だから、梨華と何かあったのかなって」
全部がそうじゃないけど、梨華のことで辛い時に来ることが多かった。
私の言葉に、秀哉が「あー……」と頭を掻く。
「ごめんな。
俺の気持ちを知ってるのは菜穂だけだったから、あの頃は随分お前に頼ってたよな」
謝る必要なんかない。
梨華の話を聞いているのは、正直つらかったけど。
それでも私を頼ってくれているうちは、秀哉と二人きりで会えたから。
何でも話してくれて。
気兼ねなく一緒にいられたことは、嬉しかった。
「今日俺が菜穂に会いに来たのはさ……」
「ん?」
私の向かいに座っている秀哉に目を向けると、秀哉はなぜか優しい顔でにっこりと微笑んだ。
「菜穂に、無性に会いたくなったから」



