会社を出ると、私と秀哉は自然に横並びに歩き始めた。
長く付き合って来た仲間だから、そこには何の違和感もない。
「菜穂、この後予定ある?」
まさかの質問にドキッとした。
「えーっと、予定は……。
あるような……ないような……」
飲み会に行かなくなった手前、用事があると言わないとまずくないかな?
「どっちなんだよ」
苦笑いの秀哉。
「うーん、特にない」
適当な用事なんて何も思いつかないんだから、どうしようもないよね。
「だったら、一緒に飯食おう。
菜穂の家の近くで構わないからさ」
一緒にゴハンか……。
私の最寄駅まで来てくれるのは、おそらく明日も仕事の私に気を遣ってくれているんだろう。
そこまで言ってくれてるんだし、断る理由もないか。
そんな感じで自分に言い訳をしつつ、私は秀哉と電車に乗り、駅前の定食屋に入った。
特にこれといった会話もなく普通に食事を終えてお店を出ると、途端に手持無沙汰な感じになってしまった。
えっと、これでお開きだよね?
『じゃあ、おやすみ』って言った方がいいよね?
言うタイミングを見計らっていると。
「なぁ、菜穂」
「ん?」
「今から菜穂の部屋に行ってもいい?」
長く付き合って来た仲間だから、そこには何の違和感もない。
「菜穂、この後予定ある?」
まさかの質問にドキッとした。
「えーっと、予定は……。
あるような……ないような……」
飲み会に行かなくなった手前、用事があると言わないとまずくないかな?
「どっちなんだよ」
苦笑いの秀哉。
「うーん、特にない」
適当な用事なんて何も思いつかないんだから、どうしようもないよね。
「だったら、一緒に飯食おう。
菜穂の家の近くで構わないからさ」
一緒にゴハンか……。
私の最寄駅まで来てくれるのは、おそらく明日も仕事の私に気を遣ってくれているんだろう。
そこまで言ってくれてるんだし、断る理由もないか。
そんな感じで自分に言い訳をしつつ、私は秀哉と電車に乗り、駅前の定食屋に入った。
特にこれといった会話もなく普通に食事を終えてお店を出ると、途端に手持無沙汰な感じになってしまった。
えっと、これでお開きだよね?
『じゃあ、おやすみ』って言った方がいいよね?
言うタイミングを見計らっていると。
「なぁ、菜穂」
「ん?」
「今から菜穂の部屋に行ってもいい?」



